From Sagarmatha
Satarmatha（サガルマータ）とはネパール語でエベレストのこと。2023年夏、私たちの旅の最終目的地はエベレストの麓にある、標高約2,400mのPhaplu（パプル）のThe Happy Houseという小さなホテルでした。パプルを始め、エベレスト周辺のこの地域はサガルマータ国立公園になっています。
ネパールの夏は雨季で、特にエベレスト周辺は急激に天候が変わります。週２便あるカトマンズからの飛行機はほとんどがキャンセル。その為、私たちはカトマンズからJeep Taxiに乗り、約10時間かけてこの村に辿り着きました。その道中やパプルから見る山々の景色は最高です。
Phaplu
パプルはネパール西部にあるソルクンブ郡の標高約2,400mにある村です。
Where is Phaplu?
About Solukhanbu
私たちが尋ねたパプルという村は、ネパール東北部のSolukhumbu（ソル・クンブ）郡にあります。この地区一帯はサガルマータ国立公園になっていて、北部のKhumbu（クンブ）地方、中央部のPharak（パラック）地方、南部のSolu（ソル）地方の三つに分かれています。パプルはソル地方に位置し、ここから徒歩で１時間ほどにあるSalleri（サレリ）はこの地区の郡庁所在地です。パラック地方にあるルクラには最高所の飛行場があり 、そこから徒歩で１〜２日のクンブ地方にあるナムチェはエベレスト登山の起点となっている村です。このソル・クンブ郡全体にシャーパの人々が住んでいますが、登山やハイキングによる観光が盛んなため、ネパール中から様々な出自の人々が仕事を求めてこの地域にやってきます。彼らがガイドや山岳ポーターを務める事も多く、この地域で登山やハイキングの仕事に携わる全ての人がシャーパという訳ではありません。
パプルと周辺の村
ソル地方
Phaplu（パプル ）標高2,469m
ソル地方
Salleri （サレリ）標高2,390m
パラック地方
Lukla （ルクラ）標高2,840m
クンブ地方
Namche（ナムチェ）標高3,440m
私たちが滞在したHappy Houseがある村です。小さな空港があり、カトマンズから飛行機であれば１時間程度で訪れることが出来ます。しかし、フライトは急激な天候の変化により、特に雨季（6〜9月）は頻繁にキャンセルされてしまいます。カトマンズからJeepTaxをチャーターして8〜10時間程度で行く事も可能です。自家用車の場合は途中に速度制限の検問の必要がないので、比較的早く到着することが出来ます。しかし、山道は日本のように舗装されてはいないため、経験豊富な専門のドライバーに運転してもらわないととても危険です。村にはいくつかのロッジや商店、学校、病院があります。ハッピーハウスの裏手には私たちの親戚が経営するゲストハウスがあります。Chiwang Monastery Solukhumbuはここから車で40分ほど登ったところにあります。
パプルから徒歩で１時間程度にある村です。郡庁所在地という事もあり、パプルにはないATMや役所などがあり、パプルよりたくさんの商店やレストランがあります。ぱっと見た感じでも人もお店もパプルより多く、栄えていました。私たちは親戚に会うために歩いてこの村を訪れました。途中、親戚への手土産としてジュースやお菓子、お米などを購入し、（シャーパの人たちは手土産に日用雑貨を買って持っていく習慣があります。）雑貨店に寄って、ハッピーハウスの支配人さんの２歳の孫娘にお土産のぬいぐるみとヘアピンを買いました。帰りは三輪タクシーのTempuに乗りました。このTikTok、スクーターに客席がついている簡単な乗り物です。見た目はかわいいのですが、大人が３人まで乗れるなんて驚きです。
まだ訪れた事がありませんが、とても栄えている村だそうです。観光客が訪れることができる最も高所の飛行場があり、現在はトレッキングの起点となっている村です。ほとんどの観光客はカトマンズからルクラの飛行場まで飛行機で行き、ルクラからナムチェまで１〜２日かけて歩いて移動するそうです。
この村にもまだ訪れたことがありませんが、いつかは必ず訪れてみたい村です。この村にはサガルマータ国立公園の本部事務所や警察署などがあり、ここから歩いて４０分ほど登ったところにあるSyangboche（シャンポチェ）には建材などを積んだチャーター便のヘリコプターが発着しているので、賑やかな村です。ルクラとともにエベレスト登山の中心的な村です。